黒島 椿のアンニュイな日記

よく空気嫁といわれます。が、そんな特殊能力は無いです

日記 > 坂の上の旅順要塞

坂の上の旅順要塞

2011/12/08(木) 01:22:26 日記 THEME:NHK (ジャンル : テレビ・ラジオ EDIT
NHKで3年に渡って
年末限定放送の坂の上の雲
ついに第三部が始まりましたよ!
sakanouetop2.jpg
sakanoue-top.jpg
司馬遼太郎ファンで原作マニアの私としましては
かなり期待しています。
大河ドラマが
戦国カンタービレ状態でしたので
「こっちが本当の大河でいいじゃん」
というのが感想です。
鹿児島人がいっぱい出ますし!

個人的にはちょっとCGがしょぼかったのと
戦場シーンでの1画面に映る兵の数が少なすぎる点が不満でしたが
大方期待通りで満足であります。

さて細かいレビューですが・・・
いろんな人がレビューしていますので
私は当時の兵器の解説に重点を置こうと思います。

というのもこの時代は
陸戦兵器や戦術が
日進月歩で進化した時代で
南北戦争と第二次世界大戦の
間の、実験的要素の強い兵器
が多いので、
戦争の進化を見る上で非常に興味深い兵器が多いのです。
「騎兵(中世)と機関銃(近代)が混在している」
といった感じなのです。

まず日本軍の主兵装

三十年式歩兵銃
30nenshiki01.jpg
30nenshiki02.jpg
30nenshiki03.jpg

秀才兵器技官、有坂成章の開発した傑作ボルトアクションライフル。
”三十年式”は明治30年採用という意味です。
日本が第二次世界大戦で使った38年式の一世代前のライフル。
基本的な機構やスペックは三八式歩兵銃と同じですが
三八式より部品点数が多く、銃身が若干長いです。
主要国が7.62mmを採用する中、
日本は6.5mm弾を採用しました。
小口径ゆえに反動が小さく、扱いやすいのですが
ストッピングパワーは7.62mmに劣ります。
ちなみにJ.Fケネディを狙撃したのも
イタリアのカルカノライフルの6.5mm仕様。
小口径弾は工業力の低い日本での
生産に向いているという説もあります。


前にも書いた通り、
この時代の戦場にはまだお馬さんに乗った兵隊がいました。
よって主要国の主力銃に求められたのは
「馬が倒せる威力」
三十年式の6.5mmでも馬は倒せるという実験は
しているようです。
アメリカ、イギリス、ロシアが採用した
強力な7.62mm弾はその後も世界水準の弾丸になり
アサルトライフル(自動小銃)の登場まで主力であり続けました。
いわゆるNATO規格です。

しかし戦場から騎兵が消えて
市街地や森林でも戦争が起こるようになり、
さらに軽機関銃的性格をライフルに課すようになると
7.62mmは威力が過剰で
大きな反動(リコイルショック)は銃の制御を難しくしました。

そこで最初は薬莢を縮めて威力を下げたのですが、
(7.62mm×~51mm)
(AK-47,M-14,G3系列、64式小銃)
口径も小さくしたほうが弾の初速が上がり
結果貫通力を得られるということで
(e-mcの2乗)
5.56mmが採用されていき、現代に至ります。
(M-16,M-4系列、AK-74,G-36,89式小銃がこれに当たります。)
これもいわゆるNATO規格!

しかし、やはり5,56mmではちょっと威力不足ということで
2002年のアフガニスタンでは
倉庫から古いM14(7.62mm仕様)が持ち出されたそうです。
つまり旧日本軍の6.5mm弾が丁度良かったのかもしれません!?
なんだかなぁ・・・。
主力銃に関して言えば
一発の威力は100年以上前の
日露戦争時のボルトアクションライフルのほうが強力なのです。
その証拠にう7.62mmボルトアクションライフルは
未だにスナイパーライフルとして
世界中で採用されています。
30nenshiki04.jpg

三十年式歩兵銃は大平原での撃ち合いにおいては
かなり優秀(無難)なライフルであったと言えます。


ロシア軍主兵装
モシン・ナガンM1891/30
mosin01.jpg
mosin02.jpg
こちらもボルトアクションライフル。
7.62mm弾使用。
ロシア~ソ連は
日露戦争から第二次世界大戦まで
ず~とこのライフルを主兵装に戦っています。
スターリングラードという映画を見れば
この銃の活躍が伝わると思います。

ロシアだけでなく殆どの国は
1880年代~1950年代まで
ず~っとボルトアクションライフルが主兵装です。
アメリカがいち早くガスピストン方式を採用してはいますが・・。
ボルトアクションは構造が簡単で壊れにくく
(個人的には頑丈さ、動作の信頼性が主力銃で一番必要な要件だと思ふ)
威力と命中率が高いので長く主力で居られたのだと思います、。

つまり19世紀末から20世紀前半の陸戦兵器の進化というのは
ボルトアクションライフルがあまり進化しないながらも
”主力”の位置にあり、
その脇で、機関銃、軽機関銃、機関拳銃(サブマシンガン)
そして馬が戦車へと目まぐるしく進化していく状態だったと言えます

二次大戦後期から分隊支援としての軽機関銃が注目され、
いっそ主力銃を軽機関銃のような性質にしたれ
ということでアサルトライフルが登場し
戦後になって主力に収まるのです。

榴散弾
ryusandan01.jpg
これは映像作品で再現されているのは珍しいです。
兵器考察は佐山二郎氏。
うむむ・・さすがです。
------------wikiより------------------------
榴散弾(りゅうさんだん、Shrapnel Shell)とは、
19世紀初頭から20世紀半ばごろまで使われた対人・対非装甲目標用の砲弾で、
野砲や榴弾砲から発射する。
ryusandan02.jpg
砲弾内部には球体の散弾が多数詰まっており、
目標のやや手前上空で弾丸底部の炸薬を炸裂させ(曳火)、
散弾をばら撒いて人や馬を殺傷し軟目標を破壊する。
旧日本軍では榴霰弾と表記した。
ryusandan03.jpg
ryusandan04.jpg
最適な高度で炸裂させるためには
時限信管を目標までの距離に応じて調整する必要があるため、
距離に応じた正確な時間を算出する弾道工学と
設定した時間通りに正確に作動する時限信管が必要だった。
このため、射撃準備に時間がかかり、
構造上榴弾よりも製造に手間とコストがかかる。
------------↑wiki-------------------
ryusandan05.jpg
人馬には効果的な榴散弾ですが、
爆発が早すぎると散弾の威力が不足し、
逆に遅すぎると、地面をえぐるだけに終わる、
調整の難しい兵器なので、
だんだん使われなくなっていきます。
散弾をばら撒くという特性を生かし、
第二次大戦で対空砲として
ひっぱり出されたこともあるとか・・・・。


マキシム機関銃
--------------以下wikiより----------------
maxim02.jpg
マキシム機関銃(マキシムきかんじゅう)は1884年に、
アメリカ生まれのイギリス人発明家、
サー・ハイラム・マキシムによって作られた、
世界で最初の全自動式機関銃である。
作動機構は、それぞれ使用済みの空薬莢の排出と
次の実包の装填に、射撃時の反動力を利用するものだった。
これは本機関銃を、従前の機関銃よりも非常に能率化し、
より省力化の徹底を果たした。
従前の機関銃にはガトリング砲やガードナー機関銃(en)があり、
これらはクランクハンドルと多銃身方式を使用した、
完全に異なる作動機構で作られていた。
maxim01.jpg
試験ではマキシム機関銃が毎分600発を射撃できることを示した。
これは、同時代における後装式のボルトアクションライフル
約30挺の火力に匹敵した。
現代の機関銃と比較するにマキシム機関銃は重く、
かさばり、扱いにくいものであった。
機関銃を一人で射撃し得たとしても、この機関銃は通常、
一つの部隊によって運用された。
兵器の冷却構造から、連続射撃を行うには
コンスタントな水の補給が欠かせず、
また数名の人員が機関銃の移動や
陣地変換のために必要だった。
その他
yahou01.jpg
yahou02.jpg
yahou03.jpg
hakugekihou002.jpg
tenagedan.jpg

ピングドラムの回想電光掲示板
スポンサーサイト
Comment (2)Trackback (0)

AK74は5.56mmじゃなくて5.45mmでは?

2014.03.05 20:59 #- URL[EDIT]
失礼!

あ、5.45mmです!間違いです失礼しました!

2014.05.31 12:43 黒島椿 #- URL[EDIT]

管理者にだけ表示を許可する

ページの最初に戻る