黒島 椿のアンニュイな日記

よく空気嫁といわれます。が、そんな特殊能力は無いです

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今時3つロイド文化論

2011/06/18(土) 02:15:23 妄想 THEME:ひろがる萌え文化 (ジャンル : サブカル EDIT
milo03.jpg
最近流行の3つの”ロイド”を通して
ネット文化、オタク文化を論じてみたいと思います。


ボーカロイド
vocaloid-editer.jpg

ボーカロイドの元はヤマハ音楽のDTM技術であります。
ボーカロイド2として”初音ミク”は作られました。
何でもない音声合成ソフトウェアのパッケージに
初音ミクというキャラクターが描かれました。
それがネット上でアイドルとして発展しました。

物体や事象にキャラクター(人格)を
付加するという文化、
いわゆる”見立ての文化”が日本民族にはあります。
長年愛用したものに精霊が宿る
 という付喪神という考え方。
犬が人間になって現れる
「里見八犬伝」が良い例です。

それがボーカロイドソフトウェアに重なったとき、
初音ミクは人格(キャラクター)を持ち、
”ソフトウェア”であると同時に
”アイドル”になりました。

虚構であるが故に強力なアイドルであります。

文芸誌”ユリイカ”でもそのブームの総評が行われ、
テレビでも時々初音ミクの声を聞くようになりました。

このヒットの広がりには、
web2.0という、高速通信環境から生まれた
動画サイトの普及、ソーシャルネットワーク
の発展が素地となりました。

初音ミクの歌う歌は動画投稿サイトに載り、
刺激を受けた人々によって絵や動画がつけられ
それは瞬時に世界中の人に公開されます。
刺激は刺激を生み、
さらに人間が歌ってみたり、
メジャーデビューする人もでました。

2000年代の日本だからこそ生まれた、
この時代の日本で生まれるべくして
生まれたアイドルといえます。
初音ミクのヒットは消して偶然ではなく、
まして奇跡でもありません。
実に地盤を固めて登場した”必然”であります。


アンドロイド
hd_android_logo.jpg
以前はOSといえばindowsかMacで
たまにリナックスというイメージでしたが
そこに突然”アンドロイド”という
第3勢力がでてきて、急拡大しています。

アンドロイドの多くは
スマートホンもしくはタブレットという、
携帯電話でもパソコンでもない端末の
OSとして標準搭載され、
旧来のソフト(OS)はもちろんのこと
ハード(携帯電話、パソコン)
のあり方をも変えています。
一度は廃れたタッチパネル端末の復活です。
これが本当の"指キタス"かもしれません。

アンドロイドを
無償のオープンソースのOSとして提供した
Googleのおかげで比較的
搭載機器の値段が下げられるのも
大きな発展要因です。

アンドロイドは情報の保存場所を
それぞれの機器ではなく
ネットワーク上に置くことを前提としており
違う機器同士での
情報の共有、同期を勧めています。
起動時にGoogleアカウントでログイン
するというシステムは、
OS単位での同期を容易にしました。
情報のクラウド化により
個別の機器におけるHDDの容量は重視されなくなり、
通信速度や、各ファイル形式への対応が
重視されるようになりました。

その理論を人の能力に当て嵌めますと、
これからの人間に求められるのは
”個人が持つ知識の量”ではなく
”的確な情報を検索する能力”かもしれません。


ねんどろいど
01s.jpg
上記2つがソフト(プログラム)なのに比べて
こちらはハード(物体)です。

”ねんどろいど”は
グッドスマイルカンパニーの
販売する二頭身フィギアです。
現代日本フィギア文化を説明するのに最適です。

そのために まずは”海洋堂”と
2003年あたりの"食玩(おもちゃ付菓子)ブーム"
について触れておく必要があります。

海洋堂進出以前の食玩,フィギアは
造形が雑、ディティールが雑でした。
大量生産で安く作るわけですから
当然といえば当然です。

もし、高品質なフィギアや模型が欲しいならば
自分で模型を作るか、
誰かが作った模型を買うしかない状態でした。

そこにガレージキットメーカー、
いわゆるプラモデルマニアの集団である”海洋堂”が
なんと食玩で、おもちゃ
らしからぬ超絶造形、ディティールの
食玩(オモチャ付お菓子)を次々に発売しました。
チョコQというお菓子での海洋生物シリーズ、
”ワールドタンクミュージアム”などなどです。
images679003.jpg
images679005.jpg
それまでオモチャレベルで満足していた人々に対して
プラモデラー達(海洋堂)が本気で
「そんなレベルの造形で満足してんじゃねぇ」
と安い価格とお菓子付で送りだしました。
海洋堂の食玩は
一般大衆に衝撃を与え、いわゆる
”食玩ブーム”を巻き起こしました。
コンビニにたくさんのおもちゃ付きお菓子が並び
購買層は殆どが大人でした。

その後フルタやタカラトミー
などのオモチャメーカーが
海洋堂フィギアを劣化させたような食玩
(それでも、それまでの
     食玩と比べれば良品質でしたが)
をいっぱいだしたことで
食玩バブルははじけたのですが
良品質なフィギアを安くで
大量生産できるシステム
(中国での大規模完全分業体制)
は日本の量産されるフィギアのレベルを
数段階上に引き上げたのです。

ともかく 海洋堂の
チョコQシリーズが出る前と後で
日本のフィギアのレベルが全く違うのです。
またユーザーの目も肥えました。

そして最近のフィギア事情として
”同一規格&同一テイストフィギアの流行”があります。

私の記憶ですと最初は
プラモデル用品で有名なMr.Hobbyの
”ピンキーストリート”
というシリーズだと思います。
ピンキーストリートシリーズは
同じような等身、風味でデザインされ
フィギアの各パーツのジョイントサイズが共通化されており、
フィギュアどうしのパーツの交換が可能なフィギアです。

いろんなアニメのキャラが同じ風味でデフォルメされているので
集めても楽しいですし、パーツ交換しても楽しいシリーズです。
以降、そういった趣旨のフィギアが続々出てきました。
キューブリック、ベアブリックシリーズとかも有名です。
cublic.jpg
ねんどろいどもそういった
”同一テイストフィギア”の一種で
いろんな作品のキャラクターが
2等身ほどに丸っこくデフォルメされています。
さらに海洋堂(またまた登場)の
”リボルテックシリーズ”のような
ジョイント(繋ぎパーツ)が採用されており、
多少のポーズの変更もできます。

高品質フィギアの大量生産と横断的なデフォルメ。
それの集大成が”ねんどろいど”シリーズといえます。


総括
以上、3つの”ロイド”を見てきましたが
共通して言えることは
それまでマニアな人たちが
内輪で楽しんでいた趣向や技術が
一般化したといえることです。

DTM技術、Wi-Fi端末、高品質フィギアは元々は
一部マニアのものでした。
それがインターネットの普及で
いわゆるライトな層(オタク趣味に没頭しない層)
にまで広がったといえます。

広がった分薄くなった。
という意見もあると思いますが、
模型オタクの自分の特論は
「文化の発展には広い裾野が必要」であります。
裾野が広がれば、自然と”濃い奴ら”がでてくる。
高い頂に上る天才が現れる。はず。
私はそれが楽しみです。

90年代の迫害されたオタク、マニア達の
「自分たちはこんな素晴らしい(独自)
     ものを作っているんだ、愛してるのだ!
     お前ら一般人(笑)が弄んでいるような
          ヌルイ物とは違うのだ!」
という一種の被害者意識とか反骨精神からくる
布教、侵略活動は
ネットの普及(動画サイトの普及)で大いに加速し
簡単に完遂されてしまいました。

私は今の中高生がボーカロイドの曲を
日常的に聞いてる姿に本当に驚いています。
オタクが一般化しちゃったよ!どうすればいいんだ!?
という変な心配をしています。
そもそも考えてみれば
今のネット文化の中心を作ったのが
90年代のオタクどもだから仕方ないですね・・。

「侵略が完了しちゃった・・・。」
という妙な空虚感はありますが
(昔のオタクは迫害されることで
    一種の連帯感があったと思う)
多少、マニアックな話などしても
受け入れられる世の中も良いもんですな。
3つの”ロイド”はオタク文化への偏見を
良い意味で崩壊させてくれました。


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